ぼったくりに負けない

be water myfriend by李小龍

見くびられて生きてきた人間は、それを武器にできる

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皆様、今日も暑い中お疲れ様です🙂
今回は、先日kino cinema みなとみらいで鑑賞した映画「アウシュヴィッツの生還者」について感想を書かせて頂きます。
私は恥ずかしいことに、時間配分を間違えて本編開始一分後くらいに滑り込みました😅

※ネタバレしていきますので、未見の方はご注意下さい。



監督はバリー・レビンソン、主役のハリーを演じるのはベン・フォスター、後にハリーの妻となるミリアムを演じるのはビッキー・クリープス、
ハリーの記事を書く記者エモリーにはピーター・サースガード強制収容所でハリーに目をつけるドイツの軍人シュナイダーにはビリー・マグヌッセン、ハリーの生き別れた恋人レアにはダル・ズーゾフスキーですね。


タイビーアイランドを歩いてるハリー。
(違ってたらごめんなさい)
そこから回想という形でストーリーが展開されていきます。

ボクシングの試合の場面になり、ハリーは動きが悪く負けます。
トレーナー❓のぺぺは、「連敗中だぞ。どうしちまった」とあきれ気味。
ハリーはどうやら、収容所での地獄のような日々がフラッシュバックする様子。
(収容所のシーンは、モノクロで描かれます)

ハリーは兄と酒場で飲んでいると、エモリーという記者がきて「君がどうやってアウシュヴィッツから生き延びたのか知りたい。真実を話してくれれば、必ず記事にする。」と言いますが、兄がさえぎります。

ハリーは連敗中にも関わらず、次期チャンピオンと目されるロッキー・マルシアノとの対戦を希望。
「相手にされない」とジムの面々に言われますが、「有名になって、レアに無事を知らせたい」とハリーは引き下がりません。

後日、兄に内緒でエモリーの取材を受けることにしたハリー。
ハリーは、収容所で軍人のシュナイダーに目をつけられ、ボクシングの訓練を受けます。
ちなみに収容所時代のハリーはかなり痩せていて、ボクサーハリーの身体つきとの対比がすごいです。 
「訓練でも俺の右は強かった」とハリー。
やがて、ドイツ将校たちの暇つぶしで行われているボクシングの賭け試合に出場させられます。
相手は同胞のユダヤ人。
どちらかが倒れるまで試合は終わらず、負ければ銃殺。
ハリーは不本意ながら、勝ち続けます。
本当にひどい話ですね。

後日、エモリーは記事にしますが、兄には「喋るなと言ったろ」と怒られます。
更に酒場ではビールを受け取ろうとしたらつばを吐かれ、「裏切り者」と罵られます。
どうやら文字が読めないハリーは、兄に「記事を読んでくれ」と頼みますが、彼は要約するのみで応じません。
兄はわざと話題を変え、「酒場の歌手と結婚することになったから付き添いを頼む」と言います。
生き別れたレアのことを忘れられないハリーは、複雑な顔。
兄は「互いに若くてヤッただけの相手だろ」と口走り、軽くハリーにパンチされてました。


人探し所みたいなところで、ぶち切れてるハリー。
レアの捜索が進まないことに苛立ち、職員に八つ当たりしてます。
ミリアムという女性職員に止められ、ちょっと落ち着くハリー。
捜索は続けるからもう少し待ってくれと言われ、とりあえず納得します。


そうこうしてると、マルシアノとの試合が決まります。
その間に、ミリアムが家まできてレアが1945年(だったと思います)までは確かに生きてたことを教えてくれたり。
ミリアムとプチデートして、彼女からスティーブという婚約者がいたけど戦争で‥という話をきいたりします。
途中でハリーが乱暴な言葉を使い、君に何が分かる的な発言をしてミリアムを怒らせ、ハリーが謝りに行く場面もありました。

また、ハリーはマルシアノとの試合が決まった時に「マルシアノの相手は野獣だ」という味方の言葉に、収容所時代がフラッシュバックして苦しんだりしていました。
(賭けボクシング中、ドイツ兵から野獣だという声援が送られてたからです)

マルシアノのスパーリングをお忍びで見に行ったハリーは、マルシアノのセコンド❓のチャーリーに外へ連れ出されます。
「もう二度と来るな」と釘を差されたり。
そのチャーリーに、内緒で2日間だけ特訓を受けたりします。
この時の特訓中のチャーリーの言葉を、タイトルにしました。
両足をロープで結んで、それが張るくらいの足幅をキープさせるトレーニングが印象的でしたね。

そして迎えたマルシアノ戦は、1ラウンドこそハリーはいい攻めを見せますが、以降のラウンドは段々力が抜けたような動きになり最終的にボコボコにされKО負け。
兄にロッカールームで励まされますが、「試合の最中、突然レアが死んだと感じた。彼女のために戦ってきたんだ。それだけが理由だった。もうボクシングはやめる」とハリーは言います。
兄も「それならいい引き時かもな」と。
「何がいいのかわからないけどな」とハリー。

後日、教会で「神の声が聞こえる?」とミリアムに聞くハリー。
彼女は「時々」と。
ハリーは「生まれて2時間しか経ってない姉の赤ん坊を、ドイツ兵がトラックの荷台に放り投げた。家族全員考えたが、生まれて2時間の赤ん坊がどんな罪を犯したのか誰も分からなかった」と言います。

そしてハリーは「スティーブを受け入れる。レアを受けて入れてくれるなら」とミリアムに言います。
彼女も「受け入れるわ」と言い、やがて2人は結婚。

そして3人の子供が生まれます。
長男はアランというようです。
ハリーはアランにボクシングの練習をさせてますが、ミリアムは微妙な反応。
夫妻は雑貨屋的なことをして、生計を立てているようですね。
そこへエモリーが、なんとレアの住所をメモして渡しに来てくれました。
「電話してからいけよ。力になると言ったろ」と言い、去っていきます。

今でも夜はうなされるハリー。
アランが心配してそばに来ると、間違えて殴りそうになったりしてます。
悪夢が多いことを心配するミリアム。
ハリーはまだ彼女にも話してない過去がありました。
収容所時代、一番の友達だったジャンとの試合を組まされたハリー。
ハリーははじめは戦いを拒否しますが、ジャンに「男らしく死なせてくれ。ドイツ兵には殺されたくない。お前の手で殺してくれ。頼む。」と懇願されます。
とうとうハリーは「目を閉じろ」と言い、ジャンを殴ります。
そして彼の「殺す時は祈りを」という願い通りに、祈りながら首を絞めて殺しました‥。
その悪夢をみていたと告白するハリー。
「拒めたのに、俺は殺した」という彼に、ミリアムは「無理よ。他に選択肢はなかった」と。
そして彼女から、アランへ自分の過去を話すべきだとさとされます。
「こんな闇を息子に背負わせるなんて出来ない」とハリーは拒否しますが‥。


タイビーアイランドに旅行にきたハリー一家。
ミリアムは、最近自分の目を見ようとしないハリーの様子に気づき、「レアのために来たのね?」とききます。
無言のまま否定しないハリー。
彼女は「ビーチにいるから、戻りたくなったらきて」と言います。

そしてハリーは、レアの夫マイケルや2人の間に生まれた娘に挨拶したあと、ついにレアと対面します。
レアは「年を取ったわね、ヘルツコ」と。
(ハリーの本名だと記憶してますが、違ってたらすいません)
ハリーも「必ずまた会えると信じていたが、まさかその日が別れになるとは思わなかった」と涙ながらに言います。
レアは「記事を読んだのよ。マイケルと結婚した翌日の朝だった」と。
ハリーも「見てくれたか」と感慨深そうです。
レアは「あなたと一緒に過ごした日々があったから、収容所で力尽きそうな時も耐えられた。ありがとう、私を生かしてくれて」と言います。
その様子を遠巻きに見ているアラン。

そしてレアと別れ、車内でアランに自分の過去を話すハリー。
ビーチで待っているミリアムのもとへ戻り、「数年前のジョークのオチを話してなかったな」と話し始めるハリー‥。



ベン・フォスターの、収容所時代とボクサー時代の演じ分けが素晴らしいですね。
彼が出てる映画は何本かみてますが、主演ははじめてみました。
いい感じで、やさぐれた感(と言って良いのかわかりませんが)が出てると思います。
ミリアムを演じたビッキー・クリープスも、良い演技だったのではないでしょうか。
ハリーと結婚する前は、ちょっと運命に翻弄される感じでしたが、子供が生まれてからは強い母になってましたね。
ボクシングシーンは、メインではないのでやや控えめでした。
現代シーンはカラーで、収容所時代はモノクロで映されてるのもポイントです。

かなりシリアスなドラマですが、私は観ても損はないと思いますね。
ベン・フォスターのファンの方は、必見なのではないでしょうか。
アウシュヴィッツの実話を元にしているので、心が痛くなるシーンも多いですがね。


映画館で撮りました↓
(見づらくて恐縮です)


ここまで付き合ってくれた方、本当にありがとうございます!
はてなスターつけてくれている方々、ありがとうございます!
それでは、日本からぼったくり被害が減ることを願って、また!

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