遅い時間に失礼します。
読んでくださりありがとうございます。
本日もお疲れ様でした🙂
今回は、先日kino cinemaみなとみらいで鑑賞した映画「落下の解剖学」について感想を書かせて頂きます。
タイトルは、主役のサンドラの台詞からです。
お客さんの入りがここ数年で一番良く、8割方埋まってました🎬
私はいつも後方の席にするのですが、この日は前から2番目しか取れませんでしたね😅
しかし映画館が賑わうのは、嬉しいことです👍
※ネタバレしていきますので、未見の方はご注意下さい。
監督・脚本はジュスティーヌ・トリエ
主役のサンドラにはサンドラ・ヒュラー
彼女を弁護する弁護士であり友人のヴァンサンにはスワン・アルロー
サンドラの息子ダニエルにはミロ・マシャド・グラネール
裁判でサンドラを追い詰める検事にはアントワーヌ・レナルツですね。
学生が作家のサンドラにインタビュー❓をしているシーンから始まり、大音量の音楽が流れています。
あまりにもうるさいので、インタビューは中止。
サンドラの息子ダニエルが犬のスヌープと散歩に出かけます。
しかし、ダニエルが帰ると家の前に父親のサミュエルが頭から流血して倒れています❗
必死にサンドラを呼ぶダニエル。
サンドラは救急車を呼びますが、サミュエルは既に死亡していました…。
ここからは駆け足でいきますね。
サミュエルの頭部に鈍器によるものと思われる外傷があることから、警察が捜査を開始。
事件を疑う警察と検察により、サンドラは起訴されます。
そして結論を言ってしまうと、サンドラは無罪になります。
友人のヴァンサンに弁護を頼み、ダニエルが証言台に立ったり。
サミュエルの死の前日に怒鳴り合いの夫婦げんかをしていたサンドラですが、それを彼は録音していて、重要な証拠として法廷で公開されたり…色々ありましたが。
決して夫婦仲は良くなかったようですね。
サミュエルは自分ばかり、時間を犠牲にしてダニエルの面倒を見ていると言ったりしていました。
ダニエルは視覚障害者なのですが、彼が視覚障害になった原因はサミュエルが執筆に熱が入ってしまい、代わりの人を迎えにいかせたら、迎えを待っていたダニエルがバイクにはねられ…視神経を損傷したとか。
その件以来、夫婦仲はギクシャクしていたようです。
結局、映画内ではサミュエルは自殺か他殺かは明かされません。
サンドラが殺したとも、そうでないとも取れるラストでした。
ただ無罪になったサンドラが家に帰った時、ダニエルは寝ていたのですが、彼女により寝室に運ばれると「ママが帰ってくるのが怖くて」と言うんですよね。
彼女も「私も帰ってくるのが怖かった」と言うんですよ。
凄く意味深ですよね。
他にもサンドラとヴァンサンとの微妙な距離感や、サンドラ自身はバイセクシャルであることなど、色々気になりますが…監督は殺人かどうかは鑑賞者に委ねる感じですね。
サンドラを演じたサンドラ・ヒュラーの徐々に明らかになる事実に狼狽していく演技はなかなかリアルでした🙂
ダニエルを演じたミロ・マシャド・グラネールは多感な時期に父親の死という衝撃的な出来事を体験することになる視覚障害の息子という役を、洗練された演技でこなしていました。
終盤で、お守役のマルジュに感情をあらわにするシーンは彼の苦悩がよく見て取れます。
アカデミー脚本賞を受賞したのも納得の作りでした。
2時間半ある映画ですが上質なミステリーとして、おすすめです🙂
映画館で撮りました。
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