遅い時間に失礼します。
皆様、暑い中お疲れ様です🙂
今回は、C.G.ユング氏の著書、松代洋一氏・渡辺学氏訳、「自我と無意識」について、感想を書かせて頂きます。
私が読んでて深いな、と思った箇所は【第二部 個性化】の中にある【第一章 無意識の機能】ですね。
一文を紹介しますと
【「自我の内奥に、被造物の精神は入り込めない」−無意識の中でも同様である。だがわれわれは、無意識が決して休むことがないのを知っている。それはいつも働いているように見える。眠っているときさえ夢を見る。一般に自分は夢を見ないと思っている人も多いが、それはきっと、ただ夢を思い起こせないだけなのだ。もっとはなはだしいのは、眠っていてうわ言をいいながら、そのうわ言を言った夢の場面を思い出せなかったり、そもそも夢を見たという事実を思い出せなかったりする例である。一度や二度いいまちがえをしない日はなく、ふだんはごく自明なことが何かの拍子で記憶から失せたり、理由のわからない不機嫌におそわれたりしない日も、一日とてない。これらは、そこになんらかの関連性をもった無意識が活動している兆候であって、それらは、夜な夜な夢に直接みえるようになっても、日中は意識の妨害を突き抜けることはめったにない】と、あります。
夢や無意識への優れた解説だと思います。
私も起きた途端に夢の内容を忘れていたり、普段なんでもなく思い出せることが急に思い出せなくなったり、意味もなくいらついていたり‥結構ありますね。
ユング氏によれば、これらは無意識が活動している兆候ということなのでしょう。
この後【意識と無意識とは、必ずしも互いに対立するのではなく、むしろ互いに補いあってひとつの全体、すなわち自己を形づくるからである】と続いてます。
意識と無意識が対立ではなく互いに補いあって、というのは意外ながらも真実である気がしますね。
また、この本にはユング氏がみてきた患者さんの事も書かれてますが、「いわば舌を呑み込むことが出来る」患者さんがいた、というのはかなり驚きましたね。
人間は訓練すれば、大体のことはできてしまうのでしょうか。
自己とは何なのか、意識と無意識が存在するのはなぜなのか、なぜ自分という人間が存在するのか、そんな事を昔から考えてる私には、参考になる一冊でした。
ただ、私の理解が追いついてない部分も多くあり、また来年あたりに読み返そうと思っております。
ユング氏の心理学に興味のある方は、手にとってみるのも良いのではないでしょうか。
商品のリンクを貼らせて頂きますね。
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