ぼったくりに負けない

be water myfriend by李小龍

私は大丈夫だ、帰ってくれ

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皆様、こんにちは🙂
本日もお疲れ様です🖐️
今回は、先日シネマジャック&ベティで鑑賞した映画「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」の感想を書かせて頂きます。
タイトルは、劇中で何度も繰り返すチェンバレンの台詞からです。
お客さんの入りは、3割くらいでしたね💦
水曜サービスデイで、1200円で鑑賞しました🙂

※ネタバレしていきますので、未見の方はご注意下さい。

監督はデビッド・ミデル、主役のケネス・チェンバレンを演じるのはフランキー・フェイソン、今作では数少ない理性的な警官ロッシにはエンリコ・ナターレですね。


2011年11月19日の早朝、就寝中のチェンバレンは医療用通報装置を誤作動させてしまいます。 
彼は双極性障害を患っています。
警備会社のライフガード社から連絡が来ますが、寝ているチェンバレンは返事をしません。
(ライフガード社の担当者の声を、アニカ・ノニ・ローズが担当しています)
それを、緊急だと判断した担当者は警察へ連絡。
チェンバレンの部屋へ3人の警官がやってきます。 
警部補(スティーブ・オコネル)、ロッシ、わりと粗暴なジャクソン(ベン・マーテン)です。
警官達は「誰が話す?」とか言って、新入りのロッシが話しかけることになります。
ロッシがドアを叩き「安否確認に来ました」と伝えます。
チェンバレンは、この時点では医療装置の誤作動に気づいておらず、何故警官が来たのか理解できません。
「通報などしていない。何でもないから帰ってくれ」と答えます。
ロッシに「警備会社から連絡があったからきました。装置が作動してませんか?」と言われ、確認するチェンバレン。
チェンバレンも通報装置が作動していた事に気づきます。
「誤作動だよ。大丈夫だから」と伝えますが、警官達は「ドアを開けて、中を確認させてください」と。
チェンバレンは警官に過去になにかされたようで、不信感があるためドアを開けるのを拒みます。
警部補とジャクソンは、ドアを開けないチェンバレンはやましい事があるのでは?と疑い始めます。
警部補は「IDを渡してください」と言い、チェンバレンは渋々渡します。
その間に、ライフガードの担当者に連絡して、「警官が帰らなくて困っている」と伝えます。
担当者は「安否確認の依頼を取り消しましょうか?」と言い、チェンバレンも「頼む」と。
警部補達はIDでチェンバレンの身分照会を行い、彼が双極性障害を持っていて、元海兵隊であることなどを知ります。
ロッシは「精神疾患がある人間へ、ドアを叩きながら話すのは良くないのでは?」と進言しますが、警部補達はほぼ無視します。
実際に劇中では、ドアを叩く音で戦争中の記憶がフラッシュバックし、苦しむチェンバレンを映すシーンが繰り返されます。

ライフガード社からの安否確認の依頼は取り消されますが、警部補達は「いずれにしても中に入る」と引き下がらず。
チェンバレンは段々情緒不安定になっていきます。
ドアを少し開けて、多少顔を見て会話するシーンもありましたが、警部補とジャクソンの威圧的な雰囲気を感じてすぐに閉めてしまいます。
一度疑い出すと、人間はあるゆる疑念の目を向けるものです。 
警部補は「このまま帰って、もし誰か監禁されてたら❓大麻を持っていたら❓責任を問われるのは俺達だ。ドアを壊すしかない。消防を呼べ」と。
また、痺れを切らしたジャクソンが凄い剣幕でドアを叩くシーンもありました。

チェンバレンは、ライフガードの担当者から「緊急連絡先の妹さんへ連絡しましょうか?」と言われていました。
チェンバレンの姪が、部屋の前まで来ますがジャクソンが近づけさせません。 

やがて消防隊員が到着。
ドアをぶっ壊す為の斧やら、何やらを持って。
チェンバレンと因縁のある隊員が、「最後のチャンスだ。ドアを開けろ」と言いますが、彼は「私は大丈夫だと言っている。頼むから帰ってくれ」と答えます。
隊員たちは「あんたが決めたんだ」とほざきながら、とうとうドアの破壊を開始します❗
激しく動揺するチェンバレン。

その間に、チェンバレンに息子さんから電話がかかってきたりしますが、彼は「大丈夫だから。ここへは来るな」と言います。  
しかし、ドアを破壊する音が聞こえるので息子もやがて「すぐに行くよ」と。
ドアを破壊しようとする隊員たちに、道具を使い隙間から抵抗しようとするチェンバレン。
しかし、道具は奪われ、いよいよドアも持ちこたえられなくなります。
一度隊員たちは、屋根からベランダに移動して、窓から入れないか、という話になります。
その役をロッシが志願します。
ロッシは窓越しにチェンバレンと会話し、銃も置いて何とか彼を落ち着かせようとします。
チェンバレンも格子を開けかけますが、隣の住人❓だかの邪魔が入り、再び興奮状態に。
完全に窓も閉めてしまい、二度と開けてくれなくなります。
ロッシは引き下がりますが、警部補達のところへ戻る前に非常に悔しそうにする場面が映ります。

そしてとうとう、テーザー銃とシールドを構えた隊員が、ドアをぶっ壊してチェンバレンの部屋へ入っていきます❗
彼はナイフを持ってますが、もう70歳。 
テーザー銃を2発くらって倒れ、すぐに取り押さえられます。
そこへジャクソンが入ってきて、彼の上に乗り‥画面暗転し2回の発砲音。
画面には午前5時22分、ライフガード社へ通報があり、7時までの間にチェンバレンは死亡した。
この事件に関わった警官のうち数名は、過去に人種差別的な発言などで苦情を申し立てられていた。
この事件で、起訴された者も有罪になった者もいない、との文字が。
そしてケネス・チェンバレンの息子さん本人の映像も。

いや、非常に考えさせられる映画です。
あくまで私個人の意見ですが、これは端的に言って、殺人に相当すると思いますね。
なんという悲劇でしょうか。
実際に、警官がチェンバレンに「ニガー(黒人に対する侮辱的な呼び方)」と発言する音声が映画の最後に公開されてますし、この事件は人種差別的な考えがなければ起こり得なかったでしょう。
ご遺族の心情を考えると、いたたまれないどころではありません。
この事件の裁判は、今後も続いていくのではないでしょうか。
ネット上で調べると、チェンバレンを撃った警官の実名が暫く伏せられていたり、警官を刑事告訴しない決定が下されたり‥組織ぐるみで身内を庇ってなんになるのでしょう。
ご遺族が納得するはずもありません。
きっと息子さん達は戦い続けるでしょう。

私も自分の事件への対応を考えると、警察という組織をいまいち信頼しきれません。
チェンバレンが、かたくなにドアを開けるのを拒否したのもわかる気がします。
開けたら暴力的な行為をされると、彼は思っていたはずなので、何とかして帰ってほしいと願うでしょう。

私も仕事上、精神疾患をお持ちの方と接する事がありますが、彼らが拒む事をやろうとするのは全くの逆効果です。
ますます抵抗されるだけですね。

私の事件はもう警察署では過去のものになってると思いますが、犯人の身元が割れてない以上は現在進行形ですね。 
私も戦い続ける所存です。

本作の元となったケネス・チェンバレン射殺事件、非常に痛ましい事件です。
このような事件が減ることを切に願いますね。
フランキー・フェイソンの魂のこもった熱演、見事でした。
映画館で撮った写真です。




ここまで付き合ってくれた方、本当にありがとうございます!
はてなスターつけてくれている方々、ありがとうございます!
それでは、日本からぼったくり被害が減ることを願って、また!


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